The Last of Us1と2に見る親子とは?ネタバレ有り

The Last of Usは娘を失ったジョエルが主人公だった。The Last of Us2は成長したエリィが主人公だった。
二人は血は繋がっていなかったけど、家族であり親子だった。ジョエルは娘としてエリィを育て、エリィは反抗期の娘そのもので接した。

自分もそうだけど、家族として誰かを失い家族としての形が崩れ去ってしまったときに、痛感したことがある。
血だけが家族の繋がりを感じるものではない事を。自分の親よりも夫の方が家族の共鳴を感じることすらあり、そして恐ろしく家族から遠く感じるときもある。息子と違い、夫はまた奇妙で微妙な距離感を持ちながら、過ごしている。

ジョエルの弟のトミィもまたエリィを姪っ子のように扱って居るのではないかとおもう。

The Last of Usでは、ゾンビに噛まれるとゾンビになるので、噛まれないように戦闘をしストーリーを進める。これはすごくオーソドックスなネタで、エリィは唯一その抗体をもつ稀有な存在。
荒廃した世界でファイアフライというグループにその抗体を持つ少女を運び世界を救うのが目的だ。
旅をするなかで、ジョエルが失った娘にエリィを重ねているのは伺えたが、話を進める度に代わりからそのものになっていくのも良くわかった。娘への贖罪から一歩進み、自分がまた新たにエリィと暮らしていくのを決断し、未来へ進んだのも。
エリィを犠牲にしてグループに差し出し、抗体で世界を救う選択肢を選べず連れ去ってしまった。
そういったのも含めて、ゲーム進行がさくさく進んでなかなか楽しかった。

そして、その数年後が2へのパートになる。
少女から女性になっていくエリィは自分が抗体で世界を救うと言う使命感を放棄したことにネガティブになりつつも、生きて生活を実感したりジョエルという父親と過ごしている事に幸せを感じていた。
が、序盤でジョエルは殺されてしまう。エリィを生かしたことで多くの犠牲を出してしまった。その復讐をされたのだ。因果応報だが、エリィもトミィも、アベンジャーとなり相手を追うことになる。

ストーリーはまだ続くが割愛して、主人公のエリィともう一人の主人公のアビィはカードの裏表の様な位置付けだ。
共通してるのは父親を失い復讐を心に抱いた娘だということ。
そして、またその先にあるのはかけがえのない血の繋がらない家族を見つけて復讐の無意味さを知ることだ。

やはり最終的には家族とは?を連想する。

そして、2はLGBTQや人種に配慮した形になっている。
もはや、映画やドラマだけでなくゲームにまで配慮を入れなくてはならないようになった。
非常にふしぎなかんかくだ。

1も2も、映画好きさんだったりボリュームを求めてる人にはやりがいがありそうだと思う。
個人的には◎。