祖父という存在

祖父はすごく偉大だった。少なくとも自分にとってはなんだけど。
歯医者だったので、いつも大先生と言われていた。
町にまだ歯医者がたくさんない頃、長者番付とかにも載っていた位繁盛していたらしい?
病院は複数あって、父以外の兄弟が各病院を運営してたりした。
先日道を掃除していたら、近所のおばあさんに生前は大先生にはお世話になりました、と話しかけられてすごくビックリした。本人が死んで10年ほど経過してるのだけど、影響ってあったりするんだなぁ。
今やコンビニよりも歯医者は多くて斜陽産業ぽいイメージだし、うちの病院も後継者がいなくて傾くのを待つのみになった。本家も引きこもりのいとこがいるだけなのだ。曲がり間違えば、誰かが継ぐ可能性もあるけど、間違いなくうまく行かないだろう。
なんだか、いろいろ残念だ。